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カテゴリー別アーカイブ: 日記

第19回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~毎日の「きれい」を支えるプロの仕事✨~

朝出かけるとき、ピシッと仕上がったシャツを着ると、
それだけで気持ちが引き締まりますよね

その“爽やかな一日のスタート”を支えているのが、
クリーニング業のプロたちです✨


1|クリーニング業は「生活インフラ」

実は、クリーニング業は私たちの暮らしに欠かせない存在なんです

冠婚葬祭の礼服
医療・介護現場の制服
ホテルや飲食店のリネン類

ただ「汚れを落とす」だけではなく、
社会の清潔と安心を支える仕事なんです

特に最近は、抗菌・防臭加工など衛生面のニーズも高まり、
クリーニングの役割はますます重要になっています✨


2|“汚れを落とす”は科学と技術の結晶!

「洗うだけでしょ?」と思われがちですが、
実はクリーニングは“化学と経験の融合”なんです

油汚れ、汗、泥、インク、ワイン…。
汚れの種類に合わせて、洗剤や温度、時間を秒単位で調整。
繊維や染料の性質まで理解していなければ、
大切な衣類を傷めずにきれいに仕上げることはできません✨

つまり、クリーニングは「衣類の医者」のような仕事なんです


3|仕上がりに“心”を込めて

洗い・乾燥・プレス――すべての工程で“人の手”が関わります。
最後にアイロンをかける瞬間、
一枚のシャツに「明日も頑張ってね」という気持ちを込める✨

そんな職人たちの想いが、ピシッとした仕上がりと香りに現れます

お客様の笑顔が「次のやる気」になる――
それがクリーニング業のやりがいです


まとめ:クリーニングは“きれいを届ける仕事”

衣類をきれいにするだけでなく、
お客様の毎日を少し明るくする✨

その一枚一枚に“想い”と“技術”が込められている。
クリーニング業は、まさに「日常に笑顔を届ける仕事」です

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第18回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~やりがい~

1|クリーニング業の役割とは?

クリーニングは単に“汚れを落とす”仕事ではありません。
清潔・快適・長持ちを提供し、衣類の寿命を延ばして廃棄を減らし、生活と環境の両方を支える“暮らしのインフラ”です。
店頭・工場・集配が連携して、品質とスピードと安心を同時に届けます。


2|いま求められている主なニーズ 📈

  • 確かな品質と衛生:シミ抜き・臭いケア・高接触部位の衛生処理、アレルゲン配慮。

  • スピードと利便性:当日/翌日仕上げ、24hロッカー、アプリ集配、追跡・通知。

  • 素材別の専門対応:ダウン・シルク・レザー・機能素材(撥水・防風)・和装。

  • BtoB需要:ホテル/医療/飲食のリネン・ユニフォームでの安定供給と再現性。

  • サステナビリティ:溶剤管理、省エネ、再利用包装、ウェットの高度運用。

  • 価格の明瞭さと保証:再仕上げ無料、前後写真で可視化、事故時の迅速対応。


3|この仕事のやりがい 🌟

  • Before/Afterが一目で分かる達成感
    黄ばみが真っ白に、テカりが消えて“ふわっ”と蘇る瞬間は何度味わっても格別。

  • 技術で応える楽しさ
    酵素・酸化/還元・pHコントロール……**“科学×手技”**で難物を攻略。

  • お客さまの笑顔と感謝
    「大切な一着が戻った」「行事に間に合った」その言葉が最大のモチベーション。

  • 地域と環境に貢献
    衣類を長く使わせる=廃棄削減。災害時の布団やリネン支援で社会の役に立てる。

  • チームでものづくり
    検品→前処理→洗浄→仕上げ→包装→出荷、バトンリレーが決まる気持ちよさ。


4|やりがい×ニーズが交わる瞬間 💬

  • “前後写真+再仕上げ保証”導入 → クレームが安心に変わり、リピート率UP

  • ウェット×低温乾燥のハイブリッドで風合い保持 → 口コミ評価が継続的に向上

  • 24hロッカー+集配アプリで回遊性UP → 離脱していた層が**“戻り客”**に。


5|“今すぐ”現場を強くするミニ戦略 🧰

  1. 素材別SOPカード
     ウール/シルク/ダウン/機能素材の“やってはいけない”を赤字で明記。新人も迷わない。

  2. 高接触20点チェック
     襟・袖口・脇・ポケット口…“20点だけは必ず触る”習慣で再仕上げ激減。

  3. 3枚撮りトレーサビリティ
     受付・前処理後・仕上げ後を撮影してアプリ連携。説明と教育の双方に効く。

  4. シミMAP運用
     入荷時に“汚れ位置”をタグ/アプリに登録→前処理の漏れをゼロへ。

  5. 包装の最適化
     長期保管品は厚手・短期返却は薄手、包装/点数KPIを毎月共有しロス削減。


6|成果が見えるKPI📊

  • 再仕上げ率(%):1%未満を目標に、要因別(シミ残り/プレス/異臭)で改善。

  • 納期遵守率(%):当日/翌日の時間帯順守。遅延は要因を5Whysで解剖。

  • タグ誤紐付け率(ppm):バーコード/RFIDで限りなくゼロへ。

  • 電力/ガス使用量(kWh・m³/点):季節平準化を見える化。

  • 溶剤・洗剤使用量(g/点):品質を落とさず低減、濃度管理を徹底。

  • 包装材/点数・再利用率:環境負荷のKPI化でESGを社内共有。

  • 顧客指標:リピート率、定期便(サブスク)加入率、レビュー★清潔度。

※“他社と比べる”より“自店の基準線を上げ続ける”のがコツ。


7|スタッフのウェルビーイングも“ニーズ” 🧑‍🔧💚

  • 人間工学ツール:軽量ワゴン、昇降台、滑り止めマットで腰・肩の負担を軽減。

  • 熱・蒸気対策:スポット冷房/換気、給水ルール、ヒートストレス管理。

  • 学びの仕組み:前処理の化学・素材学をeラーニング化、多能工化でやりがいを拡張。


8|これからの展望 🚀

  • サブスク×オンデマンド:生活リズムに合わせた定額+スポットの相互補完。

  • 衣類ケア×リセール:プロメンテ済み証明で中古市場と接続、循環型へ。

  • マイクロプラ対策:フィルター/洗浄設計で排出を抑制、環境価値を可視化。

  • データで最適化:入荷量予測→人員配置→ルート集配→ボトルネック解消。

  • 高付加価値メニュー:撥水・防臭・花粉/ダニ対策、和装・革・ハイブランド専門室。


まとめ ✨

クリーニング業は、

  • 品質・衛生・利便性・サステナビリティという強いニーズに応え、

  • Before/Afterの達成感、技術で喜ばれる実感、地域と環境に効く誇りという大きなやりがいを生む仕事。

“目に見えない配慮”の積み重ねが、衣類の寿命とお客さまの信頼を伸ばします。
今日も一着一着に向き合うその姿勢が、まちの暮らしを静かに支えています🧺🌿

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第17回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~変遷~

1|はじまり:生活インフラとしての定着(〜1960年代)

戦後の衣生活は“長く着る・直して着る”が前提。
町場の個人店が 手仕上げ・人力プレス を中心に、綿・毛・絹など素材に合わせた職人の勘で対応していました。
蒸気ボイラーや回転式洗濯機が普及し始め、クリーニング=衣類を長持ちさせる公共サービスとして地域に根づきます。


2|高度経済成長:機械化とドライクリーニングの普及(1960〜80年代)

合成繊維・既製服の普及で衣類点数が増加。

  • ドライ機の本格導入、前処理(シミ抜き)と プレス機 による均一品質

  • チェーン化・工場集中で大量処理と翌日仕上げが一般化

  • スーツ・コート・学生服など“外出着”需要の拡大
    この頃に「即日/翌日仕上げ」「均一価格」などのサービス文化が形成されます。


3|バブル崩壊と品質志向・分化(1990年代)

価格競争が進む一方で、品質・安全の標準化が課題に。

  • 素材の多様化(起毛・縮絨しやすいウール、ビーズ・装飾)に高度対応

  • しみ抜き専業や高級衣料特化店の登場

  • 制服・白衣・ホテルリネンなど BtoB(リネンサプライ) の拡大
    家庭用洗濯機の進化で“日常衣類は家庭洗い、難物はプロへ”という 住み分けが定着します。


4|2000年代:環境配慮と“ウェット”の台頭 🌱

生活者の安全志向・環境意識の高まりを受け、溶剤管理と代替技術が進展。

  • 炭化水素系・シリコーン系など環境配慮型ドライ溶剤の採用

  • プロフェッショナル・ウェットクリーニング(水と専用洗剤+制御で型崩れを抑える)でデリケート素材にも対応

  • ボイラー省エネ、熱回収、包装資材の削減など サステナブル運用 へ舵切り
    同時に、撥水・防臭・UV 等の機能加工メニューも一般化します。


5|2010年代:デジタル化とラストワンマイルの革新 📲

スマホ普及で“店に持って行く”から“集配を呼ぶ”時代へ。

  • アプリ集配・サブスク(月額で枚数定額)

  • 店頭の 24時間ロッカー、無人受け渡し

  • 工場側は バーコード/RFID で個体管理、ミス防止とトレーサビリティ

  • 品質可視化(前後写真、仕上がり通知、再仕上げ保証)で 体験価値 を強化


6|2020年代:コロナ禍での需要変動と衛生価値の再定義 🦠

外出・出社が減り、スーツ需要は一時的に縮小。
一方で、寝具・カーテン・ユニフォーム・医療系 の衛生クリーニング、除菌・抗ウイルス加工 などが伸長。
ホテル・観光の戻りとともに リネン需要が反発、宅配・集配は生活インフラとして定着しました。


7|現在地:人手不足・多能工化・働きやすさ

  • 検品→シミ抜き→洗浄→乾燥→仕上げ→包装→出荷 の工程をデータで一気通貫

  • 腰・肩負担を減らす 人間工学ツール、蒸気・熱のばく露低減、安全教育の標準化

  • 外国人材・シニア活用、多能工化で現場の柔軟性を高める取り組みが加速


8|技術トピック:いま“現場で効いている”もの 💡

  • ウェット+ドライのハイブリッド運用:素材と仕上がり感で最適化

  • 低温乾燥・湿度制御:縮み・光沢劣化を抑えて風合いキープ

  • スポット前処理の科学:酸化・還元・酵素の“使い分け”でシミ再発を防止

  • 仕上げ自動化:シャツフィニッシャー、立体成形機で品質の均一化


9|タイムラインで一気に把握 ⏱️

  • 〜1960s:個人店中心/手仕上げ・蒸気機器の普及

  • 1960–80s:チェーン化・工場集中/ドライ機・プレス機で大量高速処理

  • 1990s:品質標準化/高級対応・BtoB拡大/家庭洗いと住み分け

  • 2000s:環境配慮溶剤・ウェット台頭/省エネ・包装削減

  • 2010s:アプリ集配・RFID・24hロッカー/体験の可視化

  • 2020s:衛生価値の再定義/需要シフトと復調、宅配定着


10|これからの展望 🚀

  1. オンデマンド×サブスク:即日集配・翌朝お届けの標準化

  2. サステナブル完全対応:再生エネルギー、ボイラー電化、再利用包装

  3. 衣類ケア×リセール連携:メンテ済み証明で中古市場と接続

  4. マイクロプラスチック対策:フィルター・洗浄設計で排出抑制

  5. 体験DX:仕上がりの“見える化”、保証・再仕上げのUX設計


まとめ ✨

クリーニング業は、
手仕事の時代 → 機械化・チェーン化 → 品質標準化とBtoB → 環境配慮とウェット台頭 → デジタル×集配 → 衛生価値の再定義
という階段を上りながら、いま サステナブル&デジタル を両輪に再発明が進んでいます。

衣類をきれいにするだけでなく、長く使う文化を支える“循環のハブ”
その役割はこれからも、暮らしの質と地球環境の両方を高めていくはずです🧺🌿

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第16回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~“選ばれるクリーニング”~

人手不足・光熱費高騰・多様な素材。勝ち筋は標準化(A4)×前処理の精度×溶剤管理×見える化です。ここではオーナー・工場長向けに、受付→選別→洗浄→仕上げ→お渡しの要点を実装レベルでまとめます。


1|A4一枚の“現場標準”📄

  • 受付SOP:タグ写真→検品→リスク説明→同意→納期確定(破れ・色移り・加水リスクのピクト表示付き)。

  • 選別SOP:色・素材・装飾品・汚れレベルでカゴ分け

  • 前処理SOP:油性/水性/タンパク/色素の薬剤チャートテストパッチ🧪

  • 仕上げSOP:品種別温度・圧力・秒数(Yシャツ、ウール、シルク、合繊 等)。


2|品質の“7割は前処理”🎯

  • スポッティング三段構え:油性→水性→漂白(還元/酸化)※順番厳守

  • 温度と時間低温長時間<中温短時間で生地負担を下げる。

  • 機械依存を減らすブラシ圧×拡散は“最小”を合言葉に。

  • 記録:シミ別に処方コードを残し、再来時の精度UP。


3|ドライ&ウェットの“最適窓”🌀

  • ドライ(石油系/シリコーン系)油性汚れ・型崩れ防止が得意。蒸留・フィルタの管理で臭い/再汚染をゼロへ。

  • ウェット(特殊水洗い)水性汚れ・汗・生活臭に強い。縮み・色泣き機械プロファイル×張力制御×仕上げ成形で抑制。

  • ハイブリッド運用ドライ→部分ウェットなど、工程ミックスで落ちと風合いの両立。


4|溶剤・水・空気のマネジメント 🌿

  • 溶剤毎回蒸留/濾過材交換周期/酸価・濁度の閾値管理。

  • :硬度と導電率を週次チェック。最終リンスは軟水寄りで肌当たりUP。

  • 空気ミスト・リントの集塵、乾燥機のダクト清掃で火災リスク低減🧯


5|プレスと成形“仕上げは技術の見せ所”👔

  • Yシャツ前立て・袖山・襟腰の順にテンポ一定。のり濃度は季節で微調整

  • ウール蒸気→冷風ホールドでテカり回避。

  • 合繊低温・短時間。光沢出し過ぎはクレーム種

  • 検品黒背景×拡散光で毛羽・テカり・糸引きを最終確認。


6|事故ゼロの“トレーサビリティ”📱

  • バーコード/QR受付→前処理→洗浄→仕上げ→包装→出荷を一本化。

  • 写真台帳:受付時・前処理前後のBefore/Afterを顧客アプリで共有。

  • ロスト対策ハンガールートの色分け搬出カウントで迷子ゼロ。


7|フロントの“納得コミュニケーション”🗣️

  • 三段話法:「現状→できること→リスク」

  • オプション提案:撥水/折り目/保管は目的ベースで(雨が多い・長期保管 等)。

  • 価格の透明化標準/手仕上げ/特殊処理の境界を写真と事例で提示。

  • 納期の一元表示:受注日の**○時までで翌営業日**など、カレンダー化


8|人材育成:90日プログラム 🎓

  • Day1–7:安全(薬剤/火気)・素材識別・タグ読み

  • Day8–30:前処理の基礎(スポッティング)・機械プロファイル

  • Day31–60:仕上げ実技(Yシャツ・ウール・シルク)とクレーム対応

  • Day61–90:ラインリーダー体験・8D是正(原因→対策→検証)


9|サステナ&付加価値 ♻️

  • 溶剤回収・熱回収で光熱費↓

  • 再利用可能ハンガー・不織布から紙へ

  • 保管サービス(シーズンオフ)で客単価+在庫平準化

  • 抗菌・花粉・撥水など地域ニーズに合わせたメニュー設計


10|“30日で変える”実行ロードマップ 🗺️⚙️

  • Day1–7:受付/前処理/仕上げのA4 SOP掲示・価格表の再整備

  • Day8–14:溶剤・水の定点測定開始/バーコード導入

  • Day15–21:写真台帳→顧客アプリ連携/納期カレンダー運用

  • Day22–30:KPIダッシュボード(再処理率・納期遵守・クレーム率)公開


11|KPIダッシュボード(例)📊

  • 再処理率納期遵守率一次合格率

  • 溶剤酸価・濁度水硬度

  • エネルギー原単位(kWh/点)

  • ロスト件数写真台帳添付率

  • 客単価リピート率レビュー★


まとめ ✨

“選ばれる店”は、前処理の精度×溶剤・水の管理×仕上げの一貫性×DXの透明性で信頼を積み上げます。
今日からA4標準と測定・記録を回し、同じ良さを速くお届けしましょう。🧼📈🤝

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第15回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~クリーニング活用術~

「家で洗う? お店に出す?」——迷ったら素材・汚れ・洗濯表示の三拍子で判断すれば失敗しません。ここでは初めての方にも分かりやすく、持ち込み前のコツ→依頼の仕方→戻ってからのケアまでをまとめます。


1|まずは“タグを読む”だけで8割うまくいく ️

  • 洗濯桶に✕:基本は**ドライ or ウェット(特殊水洗い)**向き。

  • P・Fマーク:ドライ溶剤の指定。P>Fで溶剤の強さが違うイメージ。

  • アイロン記号:点の数=温度。スチーム可否もチェック。

  • タンブラー乾燥✕縮み・型崩れの原因。お店で成形仕上げが安心。

迷ったらタグの写真を撮って持参。カウンターで最適なコースが決まります。


2|“汚れの時計”は逆回転しない ⏰

  • 油脂・皮脂:放置で酸化黄ばみに。早出しが勝ち

  • タンパク(血液・乳製品):熱で固着こすらず冷水軽く押さえ

  • 色素(ワイン・カレー):漂白系の見極めが必要。自己流の重ね処理は悪化

  • 泥・粉塵先に乾かしてはたく→繊維奥の水路を塞がない。

応急処置は“押さえて止める”まで。 強くこすると摩擦ムラ・色泣きの原因に。


3|素材別“出すとラク”リスト

  • ウール/カシミヤ縮み・毛羽乱れを防ぐドライ+立体仕上げ

  • シルク:色移り・輪ジミになりやすい。部分水分は厳禁

  • ダウン/中綿保温層の偏りを復元。撥水再加工で性能キープ

  • 麻/レーヨンシワ・寸法変化が出やすい。プロの成形プレスで整える。

  • スーツ/礼服テカリ・膝抜け蒸気成形でリセット。防虫対策も。


4|お店で伝える“たった3点”️

  1. 汚れの種類と場所(いつ・何が)

  2. 希望(におい控えめ/撥水したい/折り目シャープ 等)

  3. 急ぎ度合い(通常/特急)
    → これだけで前処理(シミ抜き)の精度が上がり、仕上がりがグッと安定します。


5|“仕上がりの違い”を知る ️

  • スタンダード仕上げ:日常使いに◎

  • デラックス/手仕上げ形・光沢・保存性重視の一張羅に

  • ウェットクリーニング:水でしか落ちない汚れを型崩れ最小で。

  • 加工オプション:撥水・防虫・折り目・抗菌防臭・花粉ガード


6|戻ってからの“保管が9割”

  • ビニール袋は外す:湿気こもり=変色・カビの元。

  • 肩幅合ったハンガー前を軽く留める:型崩れ防止。

  • 光と圧を避ける:色褪せ・テカリは光&圧で進む。

  • シーズン保管:高温多湿回避。防虫剤は同種類を一つ(混用NG)。


7|“あるあるQ&A”

Q. テカり(シャイン)戻せる?
A. 蒸気+ブラッシング+プレスで目立ちにくくできますが、摩耗が深いと限界あり。
Q. 取れなかったシミと言われた…
A. 染色や素材変性が起きている場合はリスク説明→段階処理が基本。無理はしないのが衣類を守る近道。
Q. どの頻度で出す?
A. スーツは着用5〜10回目安。皮脂が芯地に入る前がベスト。


8|持ち込みチェックリスト ✅

[ ] タグ写真/汚れの位置メモ
[ ] ボタン欠け・ほつれの有無
[ ] 追加オプション(撥水/折り目 など)
[ ] 仕上がり希望日・時間
[ ] 保管スペース(戻り後のハンガー・カバー)


まとめ ✨

“早めに・正しく伝えて・保管で守る”
この三步で、いつもの服が長く・美しく・ラクに着られます。次の休みはタグの写真を持って、気軽にご相談ください。

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第14回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~経済的役割~

私たちの暮らしのなかで当たり前のように存在するクリーニング業。
衣類や布製品の「清潔を保つ」ことを通して社会の快適性を支えているこの業種は、実は非常に多面的な経済的役割を果たしています。

クリーニング業が経済にどのように貢献しているのかを、雇用、地域経済、関連産業との連携、持続可能性、そして生産性向上といった視点から深く掘り下げていきます。


1. 地域密着型の雇用創出産業

クリーニング業は、全国津々浦々に店舗を構える地域密着型のサービス業であり、多くの地域で雇用の受け皿となっています。

  • 店舗スタッフ、工場作業員、集配ドライバーなど幅広い職種を網羅

  • シニア世代や主婦、外国人労働者の就労機会の場としても機能

  • フルタイムからパート・アルバイトまで多様な働き方を支える柔軟性

こうした特徴から、地域に根差した雇用を生み出し、地元経済を支える基盤としての役割が非常に大きいのです。


2. 関連産業との連動による経済循環の促進

クリーニング業は、単独で完結するサービスではなく、多くの関連産業と結びつきながら、産業全体の経済循環を加速しています。

  • 洗剤・溶剤・柔軟剤などの化学メーカーとの連携

  • 業務用洗濯機・乾燥機などを製造・保守する機械産業との関係

  • ビニール包装・タグ・伝票などの資材・印刷業界の需要創出

  • 衣類メーカーやファッション業界とのアフターサービス的役割

このように、クリーニング業は周辺産業に対して安定的な需要をもたらし、地域と全国の中小企業の成長にも寄与しています。


3. リユース・再生支援による消費構造の変革

現代の消費社会において、「使い捨て」から「使い続ける」へと価値観が転換するなか、クリーニング業は衣類や生活用品の寿命を延ばす重要なサービスとして注目されています。

  • 高度なシミ抜きやリペアによる衣類の再活用

  • 高級ブランド衣料・着物などの資産価値の保全

  • レンタル衣料やリユース市場におけるメンテナンス需要への対応

これにより、**持続可能な循環型経済(サーキュラーエコノミー)**の一翼を担っており、ファッション業界全体の環境負荷軽減にもつながっています。


4. 清潔・衛生による企業活動の支援

クリーニング業は、個人向けだけでなく、企業や施設の清潔維持を担うBtoB領域でも経済的な貢献を果たしています。

  • 医療・介護施設のシーツや白衣の衛生管理

  • ホテル・旅館のリネン、制服、タオル類の洗濯業務

  • 飲食店の制服・クロス・厨房服などの定期洗浄

  • 建設現場や工場の作業着の衛生的管理

このような業務を代行することで、企業側は本来業務に集中できる環境を確保し、生産性の向上を実現しています。つまり、クリーニング業は日本全体の産業活動を裏側から支えるインフラ的サービスでもあるのです。


5. 感染症対策・公衆衛生への貢献

特にコロナ禍以降、クリーニング業は感染症対策・衛生管理のプロフェッショナルとして、社会的意義と経済的価値が再認識されました。

  • 抗ウイルス・抗菌加工付きクリーニングの普及

  • 医療や保育分野での衛生強化のアウトソーシング先としての活用

  • 消毒・滅菌クリーニングによる企業や家庭の安心感の提供

これにより、安心して働ける社会インフラの形成に寄与し、労働参加率や経済活動の継続を支える隠れた基盤となっています。


6. テクノロジー導入による産業高度化と投資促進

最近では、ICT・IoT技術を活用した業務改善や顧客サービスの向上が進み、新たな投資と成長が促されています。

  • アプリによる集配管理やキャッシュレス決済の導入

  • 自動仕分け・自動包装機による省力化・省人化

  • 顧客管理と在庫データの連動でCRM精度を向上

  • エコ対応型設備への投資によるエネルギーコスト削減と環境貢献

こうした取り組みは、設備投資による波及効果と業界全体の生産性向上に直結し、国内中小企業の活性化にも貢献しています。


結論:クリーニング業は「見えない経済基盤」の一角を担う

クリーニング業は、単なる衣類の洗浄にとどまらず、

  • 地域雇用の創出

  • 関連産業への需要波及

  • 消費の循環化支援

  • 企業活動の衛生維持

  • 感染症リスクの低減

  • デジタル投資による中小企業支援

といった多面的な経済的役割を担っています。

それはまさに、「社会の清潔を守る」だけでなく、「経済の循環と安全を見えないところから支える」産業です。
今後も、環境や健康、技術革新といった新たな潮流に柔軟に対応しながら、クリーニング業は日本経済に欠かせない存在として、進化し続けていくことでしょう。

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第13回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~多様化~

かつてのクリーニング業といえば、スーツやワイシャツを預かって洗い、仕上げて返すという単一のサービス業とされてきました。しかし、近年では生活スタイルの変化や技術革新、そして感染症への意識の高まりなどを背景に、クリーニング業は著しく多様化しています。

クリーニング業におけるサービス、技術、対象品目、事業モデル、そして社会的ニーズの多様化について、深く掘り下げて解説します。


1. 取扱品目の拡大:衣類から暮らし全体へ

従来は主に衣類が対象でしたが、現在では以下のような生活全体に関わる製品のクリーニングが進んでいます。

  • カーテン・カーペット・ソファカバーなど大型の布製品

  • ぬいぐるみやベビー用品など繊細な素材の製品

  • 寝具(布団・マットレスパッド・枕)の高温殺菌洗浄

  • スニーカーや革靴などの履物クリーニング

  • スーツケースやランドセルの洗浄サービス

これにより、家庭内で洗いにくいものの外部依頼が増え、衣類以外を対象とする新たな市場が広がっています。


2. サービス形態の多様化:利便性と接触レス需要の高まり

人々のライフスタイルの変化や感染症対策の流れの中で、サービス提供のスタイルも進化しています。

  • 宅配クリーニング:アプリやWeb予約で自宅集荷・配達

  • ロッカー型クリーニング:駅やオフィスビルで受け渡し可能

  • 24時間無人受付ボックスの導入による非対面型サービス

  • 定期便契約型クリーニング:衣類ケアのサブスクリプション化

  • 即日仕上げサービス抗ウイルス加工オプションの提供

こうした多様なサービスは、時間に追われるビジネスパーソンや子育て世代にとって、「選ばれる理由」となる競争力を形成しています。


3. 技術・加工の進化:ニーズに応じた+αの提案

クリーニングの質もまた進化しています。単なる「きれい」に留まらず、+αの付加価値をつける方向に多様化しています。

  • 抗菌・抗ウイルス・防臭・花粉ガードなどの機能加工サービス

  • 色落ち防止・虫食い防止などの繊維ケア技術

  • 着物・レザー・ダウン・高級ブランドなどの特殊素材対応

  • 染み抜きや再生洗浄による復元加工技術の進化

このように、クリーニングは**「日常ケア」から「衣類の延命と資産保護」へと役割を広げており、高品質志向の顧客層にも対応できる業態に進化しています。


4. 法人対応・業務用途への展開

個人向けサービスだけでなく、クリーニング業は法人・業務用途にも裾野を広げています。

  • ホテル・旅館・病院・介護施設のリネン類

  • 作業着・制服・白衣などの定期クリーニング契約

  • 理美容院・エステ・マッサージ店などのタオル類洗濯

  • 飲食店のテーブルクロスやエプロン等の洗濯

  • 災害支援やイベント後の一括洗浄対応

これらの分野では、衛生管理や品質の安定供給が必須とされ、専門性の高いクリーニング業者が重宝されるようになっています。


5. 環境配慮型クリーニングへのシフト

持続可能性やSDGsの観点から、クリーニング業も環境配慮型へと多様化が進んでいます。

  • 有機溶剤を使わない「ウェットクリーニング」への移行

  • CO₂排出量を抑えた設備導入や省エネ型機器の活用

  • 無漂白・天然成分由来の洗剤への切り替え

  • 詰め替え可能な衣類カバーやリサイクル対応パッケージ

消費者のエシカル志向に応え、環境に優しいクリーニング店として差別化を図る動きが活発になっています。


6. 接客・カウンセリングの専門化

クリーニング業では、技術や設備だけでなく**「接客の質」も多様化の一要素**となっています。

  • 衣類の状態に合わせた個別カウンセリングの提供

  • 収納アドバイスやシーズン管理などライフスタイル提案型接客

  • シミ抜き・仕上がりに関する職人とのコミュニケーション強化

  • アプリによる利用履歴・衣類カルテ管理機能の提供

これにより、単なるモノの受け渡しから「衣類のかかりつけサービス」への進化を遂げており、顧客満足度とリピート率の向上につながっています。


クリーニング業は「清潔の提供」から「暮らしの質の向上」へ

かつては日常の一部だったクリーニング業は、今や高度化・専門化・多機能化の波に乗り、より広く・深く暮らしやビジネスに関与する産業へと変貌しています。

その進化は、

  • 衣類だけでなく生活用品全般への対応、

  • サービス形態の柔軟化、

  • 機能性や衛生面での高付加価値化、

  • 環境配慮やIT化による業務効率の追求

など、多方面で同時進行しており、今後も新たなニーズに対応したサービスが次々と登場することでしょう。

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第12回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

 

クリーニング業は、顧客の大切な衣類を預かり、専門的な処理を行う業種です。そのため、万が一のトラブルに備えるための保険加入は不可欠です。損害発生時の補償だけでなく、顧客との信頼構築や法的リスク回避にもつながります。


なぜクリーニング業に保険が必要なのか?

クリーニング業特有のリスク

  • 衣類の変色・縮み・破れなどの損傷

  • 顧客への返却ミスや紛失

  • 店舗・工場内での事故や火災

  • 配送・宅配中のトラブル

  • 作業員のケガ・事故

これらのトラブルにより損害賠償請求を受けることもあり、未加入の場合は事業継続が困難になるケースもあります。


加入すべき主な保険の種類

1. クリーニング事故賠償責任保険

補償内容:

  • 顧客の衣類が破損・紛失・変色した際の損害賠償を補償

対象事例:

  • ウールのスーツが縮んだ

  • ドライクリーニングで色落ちした

  • 顧客の衣類を別の人に返却

ポイント:

  • 日本クリーニング生産性協議会などで加入可能

  • 「クリーニング事故賠償基準」に基づいて補償


2. 施設賠償責任保険

補償内容:

  • 店舗や工場内で発生した事故による第三者への損害

対象事例:

  • 店内で顧客が転倒してケガ

  • 店舗設備の不備で火災発生


3. 動産総合保険/機械保険

補償内容:

  • 機械の故障、火災、盗難などで設備が損害を受けた場合

対象設備:

  • 洗濯機、乾燥機、アイロン、仕分け機器など


4. 業務災害保険・労災上乗せ保険

補償内容:

  • 作業員が作業中にケガや病気になった場合の補償

メリット:

  • 通常の労災よりも広範囲で補償が受けられる

  • 小規模店舗の個人事業者にも安心


保険を選ぶ際のチェックポイント

✅ 補償内容と除外事項をよく確認

  • 変色や縮みなど、どの事故がカバーされているか明記されているか

✅ 免責金額の有無

  • 自己負担額がどれくらいあるかを事前確認

✅ 保険金支払いまでの流れと期間

  • トラブル時にスムーズな対応が受けられるか

✅ 団体保険制度の活用

  • 全国クリーニング生活衛生同業組合などの団体加入で安価に保険加入可能


顧客への信頼アピールにも効果的

「当社はクリーニング事故賠償保険に加入しております」と店頭やWebサイトに表示することで、顧客に安心感を与えることができます。特に高級衣類を預ける顧客にとっては、安心材料=選ばれる理由になります。


保険はトラブル時の「盾」、平時の「信頼資産」

クリーニング業における保険は、単なるリスク回避策にとどまらず、顧客と長期的な関係を築くための信頼構築のツールでもあります。事故は予期せぬタイミングで起こりますが、備えがある業者だけが継続的な事業運営を実現できます。

 

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第11回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

 

衣類クリーニング業は、生活に密着したサービスであり、日常的に多くの顧客と接する業種です。しかしながら、「大切な衣類を預ける」という性質上、トラブルが発生しやすい一面もあります。本記事では、クリーニング業者において頻発するトラブルとその予防策を詳しく紹介します。


1. 衣類の損傷・変色

よくある事例:

  • クリーニング後に色落ち・色移り

  • 素材が縮む、破けるなどの物理的損傷

  • ボタンや飾りの破損

原因:

  • 洗剤や処理方法の選択ミス

  • 素材に対する知識不足

  • 衣類の表示に従わない洗浄

対策:

  • 衣類の洗濯表示や素材を必ず確認する

  • 高級品・特殊素材は事前にリスク説明をし、同意を得る

  • トラブル時は迅速に「弁償基準(例:クリーニング事故賠償基準)」に則り対応する


2. 紛失・取り違え

よくある事例:

  • 顧客の衣類を紛失

  • 他人の衣類と入れ替えて返却

原因:

  • タグ付け・管理ミス

  • 保管時の区分け不備

対策:

  • 管理システムのデジタル化(バーコード・QRコード)

  • 引き渡し時のWチェック体制

  • 保険加入による万一の補償体制


3. 納期遅延・対応遅れ

よくある事例:

  • 約束した期日に仕上がっていない

  • 再仕上げ依頼への対応が遅い

原因:

  • 忙しさによる工程遅れ

  • 顧客管理の不備

対策:

  • 納期管理システムや日報の活用

  • 再仕上げは無料かつ優先対応で差別化を図る

  • 事前に「遅延時の対応策」を明示しておく


4. 顧客対応に関するトラブル

よくある事例:

  • 店員の態度が冷たい・説明が不十分

  • クレーム対応が適当で信頼を失う

原因:

  • 接客教育不足

  • トラブル発生時の対応マニュアルがない

対策:

  • 定期的な接客研修を実施

  • 「謝罪・説明・対応」の3ステップを徹底

  • トラブル時には責任者が対応する体制を整える


5. 価格トラブル・誤認請求

よくある事例:

  • 料金が想定より高かった

  • オプション料金の説明がないまま加算

原因:

  • 価格表示が不明瞭

  • 作業内容と請求内容の不一致

対策:

  • 店頭・Webサイトに明瞭な価格表を掲示

  • 見積もり時点で内容を口頭&書面で説明

  • 領収証は詳細明記を徹底


トラブルを「防ぐ力」こそが信頼の源

クリーニング業は、「信頼」が最も重要な資産です。リスクを理解し、**「予防・説明・誠意ある対応」**の3点を徹底することで、顧客満足度を高め、リピーターの獲得にもつながります。

信頼される業者として成長するためにも、スタッフ教育と業務体制の見直しを継続的に行いましょう。

 

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第10回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

 

 

クリーニング業界の未来:環境と共存する次世代サービスのかたちとは?

 

 

前回の記事では、クリーニング業界の環境面における課題を深掘りしました。

今回はその“未来編”として、業界が直面する課題を乗り越え、どのように進化していくのか、持続可能なサービスへの展望を一般的な市場での動向を基に詳しく解説します。


◆ 脱パークロロエチレン!グリーンな洗浄方法へ

 

クリーニング業界の未来にとって、もっとも重要なキーワードの一つが**「グリーンクリーニング」**です。

従来の有機溶剤に代わり、以下のような環境負荷の少ない代替技術が注目されています:

  • ウェットクリーニング:水と専用洗剤を使った、ドライ並みに衣類にやさしい洗浄方式。パークを一切使用せず、環境にも健康にも優しい。

  • CO₂クリーニング:超臨界状態の二酸化炭素を使う最先端方式。導入コストが高いため大手中心ですが、今後の普及に期待がかかっています。

  • 炭化水素系溶剤:石油系だがパークに比べて毒性が低く、管理次第で比較的安全。

 

これらはすでに都市部を中心に普及が進んでおり、今後は中小店舗にも広がっていくと見られています。


◆ ICTとAIで“スマートクリーニング”へ

 

近年は、クリーニング業にもデジタル革命の波が押し寄せています。以下のようなテクノロジー活用が進みつつあります。

  • スマホアプリによる受付・集配・決済:来店不要の非接触サービスが可能に。

  • AIによる洗浄制御・機械学習による汚れの自動認識:ムダを省き、より最適な洗浄を実現。

  • IoTによるエネルギー・水使用量の監視:効率的な運用管理でコストと環境負荷を削減。

  • 顧客データベースの構築とパーソナル提案:リピート率アップと無駄な資源投入の抑制。

 

こうした「スマートクリーニング」の実現により、環境負荷の削減だけでなく、サービスの品質や利便性も飛躍的に向上しています。


◆ サステナブル・社会貢献型ビジネスへの転換

 

現代の消費者は、「エコロジー」だけでなく、「エシカル」や「地域貢献」といった社会的責任も重視するようになっています。

そのため、業界では以下のような新たなサービス形態が注目されています:

  • 障がい者雇用との連携クリーニング工房

  • リユース衣類の再洗浄・販売サポート

  • 店舗でのハンガー回収、包装資材の再利用

  • 地域学校の制服洗浄支援、子育て家庭向け割引

 

これらの取り組みは単なる環境対応を超えて、地域社会と共生するクリーニング業の新しいかたちを象徴しています。


◆ まとめ:未来のクリーニングは「選ばれるライフスタイル」へ

 

これまでの「安くて早い」から、「人にも地球にもやさしい」へ――。

クリーニング業界は今、持続可能な社会の実現に向けて再構築されつつある過渡期にあります。より高品質で、環境に配慮し、社会と共にあるクリーニングサービスが、今後のスタンダードとなっていくでしょう。

そして私たち消費者も、こうしたお店を“選ぶ”ことで、環境問題の解決に間接的に貢献できるのです。

次回もお楽しみに!

 

 

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