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月別アーカイブ: 2025年8月

第16回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~“選ばれるクリーニング”~

人手不足・光熱費高騰・多様な素材。勝ち筋は標準化(A4)×前処理の精度×溶剤管理×見える化です。ここではオーナー・工場長向けに、受付→選別→洗浄→仕上げ→お渡しの要点を実装レベルでまとめます。


1|A4一枚の“現場標準”📄

  • 受付SOP:タグ写真→検品→リスク説明→同意→納期確定(破れ・色移り・加水リスクのピクト表示付き)。

  • 選別SOP:色・素材・装飾品・汚れレベルでカゴ分け

  • 前処理SOP:油性/水性/タンパク/色素の薬剤チャートテストパッチ🧪

  • 仕上げSOP:品種別温度・圧力・秒数(Yシャツ、ウール、シルク、合繊 等)。


2|品質の“7割は前処理”🎯

  • スポッティング三段構え:油性→水性→漂白(還元/酸化)※順番厳守

  • 温度と時間低温長時間<中温短時間で生地負担を下げる。

  • 機械依存を減らすブラシ圧×拡散は“最小”を合言葉に。

  • 記録:シミ別に処方コードを残し、再来時の精度UP。


3|ドライ&ウェットの“最適窓”🌀

  • ドライ(石油系/シリコーン系)油性汚れ・型崩れ防止が得意。蒸留・フィルタの管理で臭い/再汚染をゼロへ。

  • ウェット(特殊水洗い)水性汚れ・汗・生活臭に強い。縮み・色泣き機械プロファイル×張力制御×仕上げ成形で抑制。

  • ハイブリッド運用ドライ→部分ウェットなど、工程ミックスで落ちと風合いの両立。


4|溶剤・水・空気のマネジメント 🌿

  • 溶剤毎回蒸留/濾過材交換周期/酸価・濁度の閾値管理。

  • :硬度と導電率を週次チェック。最終リンスは軟水寄りで肌当たりUP。

  • 空気ミスト・リントの集塵、乾燥機のダクト清掃で火災リスク低減🧯


5|プレスと成形“仕上げは技術の見せ所”👔

  • Yシャツ前立て・袖山・襟腰の順にテンポ一定。のり濃度は季節で微調整

  • ウール蒸気→冷風ホールドでテカり回避。

  • 合繊低温・短時間。光沢出し過ぎはクレーム種

  • 検品黒背景×拡散光で毛羽・テカり・糸引きを最終確認。


6|事故ゼロの“トレーサビリティ”📱

  • バーコード/QR受付→前処理→洗浄→仕上げ→包装→出荷を一本化。

  • 写真台帳:受付時・前処理前後のBefore/Afterを顧客アプリで共有。

  • ロスト対策ハンガールートの色分け搬出カウントで迷子ゼロ。


7|フロントの“納得コミュニケーション”🗣️

  • 三段話法:「現状→できること→リスク」

  • オプション提案:撥水/折り目/保管は目的ベースで(雨が多い・長期保管 等)。

  • 価格の透明化標準/手仕上げ/特殊処理の境界を写真と事例で提示。

  • 納期の一元表示:受注日の**○時までで翌営業日**など、カレンダー化


8|人材育成:90日プログラム 🎓

  • Day1–7:安全(薬剤/火気)・素材識別・タグ読み

  • Day8–30:前処理の基礎(スポッティング)・機械プロファイル

  • Day31–60:仕上げ実技(Yシャツ・ウール・シルク)とクレーム対応

  • Day61–90:ラインリーダー体験・8D是正(原因→対策→検証)


9|サステナ&付加価値 ♻️

  • 溶剤回収・熱回収で光熱費↓

  • 再利用可能ハンガー・不織布から紙へ

  • 保管サービス(シーズンオフ)で客単価+在庫平準化

  • 抗菌・花粉・撥水など地域ニーズに合わせたメニュー設計


10|“30日で変える”実行ロードマップ 🗺️⚙️

  • Day1–7:受付/前処理/仕上げのA4 SOP掲示・価格表の再整備

  • Day8–14:溶剤・水の定点測定開始/バーコード導入

  • Day15–21:写真台帳→顧客アプリ連携/納期カレンダー運用

  • Day22–30:KPIダッシュボード(再処理率・納期遵守・クレーム率)公開


11|KPIダッシュボード(例)📊

  • 再処理率納期遵守率一次合格率

  • 溶剤酸価・濁度水硬度

  • エネルギー原単位(kWh/点)

  • ロスト件数写真台帳添付率

  • 客単価リピート率レビュー★


まとめ ✨

“選ばれる店”は、前処理の精度×溶剤・水の管理×仕上げの一貫性×DXの透明性で信頼を積み上げます。
今日からA4標準と測定・記録を回し、同じ良さを速くお届けしましょう。🧼📈🤝

お問い合わせはこちらから!

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第15回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~クリーニング活用術~

「家で洗う? お店に出す?」——迷ったら素材・汚れ・洗濯表示の三拍子で判断すれば失敗しません。ここでは初めての方にも分かりやすく、持ち込み前のコツ→依頼の仕方→戻ってからのケアまでをまとめます。


1|まずは“タグを読む”だけで8割うまくいく ️

  • 洗濯桶に✕:基本は**ドライ or ウェット(特殊水洗い)**向き。

  • P・Fマーク:ドライ溶剤の指定。P>Fで溶剤の強さが違うイメージ。

  • アイロン記号:点の数=温度。スチーム可否もチェック。

  • タンブラー乾燥✕縮み・型崩れの原因。お店で成形仕上げが安心。

迷ったらタグの写真を撮って持参。カウンターで最適なコースが決まります。


2|“汚れの時計”は逆回転しない ⏰

  • 油脂・皮脂:放置で酸化黄ばみに。早出しが勝ち

  • タンパク(血液・乳製品):熱で固着こすらず冷水軽く押さえ

  • 色素(ワイン・カレー):漂白系の見極めが必要。自己流の重ね処理は悪化

  • 泥・粉塵先に乾かしてはたく→繊維奥の水路を塞がない。

応急処置は“押さえて止める”まで。 強くこすると摩擦ムラ・色泣きの原因に。


3|素材別“出すとラク”リスト

  • ウール/カシミヤ縮み・毛羽乱れを防ぐドライ+立体仕上げ

  • シルク:色移り・輪ジミになりやすい。部分水分は厳禁

  • ダウン/中綿保温層の偏りを復元。撥水再加工で性能キープ

  • 麻/レーヨンシワ・寸法変化が出やすい。プロの成形プレスで整える。

  • スーツ/礼服テカリ・膝抜け蒸気成形でリセット。防虫対策も。


4|お店で伝える“たった3点”️

  1. 汚れの種類と場所(いつ・何が)

  2. 希望(におい控えめ/撥水したい/折り目シャープ 等)

  3. 急ぎ度合い(通常/特急)
    → これだけで前処理(シミ抜き)の精度が上がり、仕上がりがグッと安定します。


5|“仕上がりの違い”を知る ️

  • スタンダード仕上げ:日常使いに◎

  • デラックス/手仕上げ形・光沢・保存性重視の一張羅に

  • ウェットクリーニング:水でしか落ちない汚れを型崩れ最小で。

  • 加工オプション:撥水・防虫・折り目・抗菌防臭・花粉ガード


6|戻ってからの“保管が9割”

  • ビニール袋は外す:湿気こもり=変色・カビの元。

  • 肩幅合ったハンガー前を軽く留める:型崩れ防止。

  • 光と圧を避ける:色褪せ・テカリは光&圧で進む。

  • シーズン保管:高温多湿回避。防虫剤は同種類を一つ(混用NG)。


7|“あるあるQ&A”

Q. テカり(シャイン)戻せる?
A. 蒸気+ブラッシング+プレスで目立ちにくくできますが、摩耗が深いと限界あり。
Q. 取れなかったシミと言われた…
A. 染色や素材変性が起きている場合はリスク説明→段階処理が基本。無理はしないのが衣類を守る近道。
Q. どの頻度で出す?
A. スーツは着用5〜10回目安。皮脂が芯地に入る前がベスト。


8|持ち込みチェックリスト ✅

[ ] タグ写真/汚れの位置メモ
[ ] ボタン欠け・ほつれの有無
[ ] 追加オプション(撥水/折り目 など)
[ ] 仕上がり希望日・時間
[ ] 保管スペース(戻り後のハンガー・カバー)


まとめ ✨

“早めに・正しく伝えて・保管で守る”
この三步で、いつもの服が長く・美しく・ラクに着られます。次の休みはタグの写真を持って、気軽にご相談ください。

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