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第10回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

 

 

クリーニング業界の未来:環境と共存する次世代サービスのかたちとは?

 

 

前回の記事では、クリーニング業界の環境面における課題を深掘りしました。

今回はその“未来編”として、業界が直面する課題を乗り越え、どのように進化していくのか、持続可能なサービスへの展望を一般的な市場での動向を基に詳しく解説します。


◆ 脱パークロロエチレン!グリーンな洗浄方法へ

 

クリーニング業界の未来にとって、もっとも重要なキーワードの一つが**「グリーンクリーニング」**です。

従来の有機溶剤に代わり、以下のような環境負荷の少ない代替技術が注目されています:

  • ウェットクリーニング:水と専用洗剤を使った、ドライ並みに衣類にやさしい洗浄方式。パークを一切使用せず、環境にも健康にも優しい。

  • CO₂クリーニング:超臨界状態の二酸化炭素を使う最先端方式。導入コストが高いため大手中心ですが、今後の普及に期待がかかっています。

  • 炭化水素系溶剤:石油系だがパークに比べて毒性が低く、管理次第で比較的安全。

 

これらはすでに都市部を中心に普及が進んでおり、今後は中小店舗にも広がっていくと見られています。


◆ ICTとAIで“スマートクリーニング”へ

 

近年は、クリーニング業にもデジタル革命の波が押し寄せています。以下のようなテクノロジー活用が進みつつあります。

  • スマホアプリによる受付・集配・決済:来店不要の非接触サービスが可能に。

  • AIによる洗浄制御・機械学習による汚れの自動認識:ムダを省き、より最適な洗浄を実現。

  • IoTによるエネルギー・水使用量の監視:効率的な運用管理でコストと環境負荷を削減。

  • 顧客データベースの構築とパーソナル提案:リピート率アップと無駄な資源投入の抑制。

 

こうした「スマートクリーニング」の実現により、環境負荷の削減だけでなく、サービスの品質や利便性も飛躍的に向上しています。


◆ サステナブル・社会貢献型ビジネスへの転換

 

現代の消費者は、「エコロジー」だけでなく、「エシカル」や「地域貢献」といった社会的責任も重視するようになっています。

そのため、業界では以下のような新たなサービス形態が注目されています:

  • 障がい者雇用との連携クリーニング工房

  • リユース衣類の再洗浄・販売サポート

  • 店舗でのハンガー回収、包装資材の再利用

  • 地域学校の制服洗浄支援、子育て家庭向け割引

 

これらの取り組みは単なる環境対応を超えて、地域社会と共生するクリーニング業の新しいかたちを象徴しています。


◆ まとめ:未来のクリーニングは「選ばれるライフスタイル」へ

 

これまでの「安くて早い」から、「人にも地球にもやさしい」へ――。

クリーニング業界は今、持続可能な社会の実現に向けて再構築されつつある過渡期にあります。より高品質で、環境に配慮し、社会と共にあるクリーニングサービスが、今後のスタンダードとなっていくでしょう。

そして私たち消費者も、こうしたお店を“選ぶ”ことで、環境問題の解決に間接的に貢献できるのです。

次回もお楽しみに!

 

 

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