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月別アーカイブ: 2025年3月

第6回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~繊細~

ということで、クリーニング業者が繊細な衣服をどのように扱い、どんな特別な工程を施しているのかを詳しく解説 します♪

 

クリーニング業者にとって、すべての衣類が同じ方法で洗えるわけではありません。特に、高級素材や特殊な加工が施された衣服は、一般的な洗濯方法では傷みやすく、慎重な取り扱いが求められます

「シルクやカシミヤはどのようにクリーニングされるのか?」
「ビーズや刺繍のある衣類はどう扱うべきか?」
「型崩れしやすい衣服はどんな工程で洗浄されるのか?」


1. クリーニング業者が慎重に扱う繊細な衣服の種類

衣服の中には、素材や加工の特性上、通常のクリーニングではダメージを受けやすいもの があります。以下のような衣服は、特別な工程を経て洗浄・仕上げが行われます。

① 高級素材の衣服(シルク・カシミヤ・アンゴラ・リネンなど)

シルク:天然繊維の中でも特にデリケートで、摩擦や水分に弱い。
カシミヤ・アンゴラ:柔らかく暖かいが、繊維が細かいため毛羽立ちやすい。
リネン(麻):吸湿性が高く、洗濯時にシワになりやすい。

🎯 特別なクリーニング工程

  • 水洗いせず、ドライクリーニングを基本とする(縮みや型崩れを防ぐ)。
  • シルクは低温・低水圧で洗浄し、専用の溶剤を使用する
  • カシミヤ・アンゴラは特殊なブラッシングで毛並みを整える

② 刺繍・ビーズ・スパンコール・レース付きの衣服

刺繍・ビーズ:強い摩擦や熱で取れたり、変形したりする可能性がある。
スパンコール・ラメ:溶剤や熱に弱く、光沢が失われやすい。
レース:繊細な編み目がほつれやすく、破損しやすい。

🎯 特別なクリーニング工程

  • ネットに入れて優しく洗浄する(ビーズや刺繍を保護)。
  • ドライクリーニングで水によるダメージを防ぐ
  • 手作業によるシミ抜きや仕上げアイロンで、細かい部分を丁寧に整える

③ テーラードスーツ・フォーマルウェア(タキシード・ドレスなど)

スーツ・ジャケット:型崩れを防ぐため、アイロンやプレスの技術が重要。
タキシード・ドレス:繊細な生地が使われており、シワや型崩れが起こりやすい。
和服(着物・羽織):絹製のものが多く、水分や熱に非常に弱い。

🎯 特別なクリーニング工程

  • 専用の立体プレス機を使用し、型崩れを防ぐ
  • 和服は「丸洗い」という特殊な技術で、表地と裏地を傷めないように洗浄
  • ドレスやスーツは手作業で丁寧にプレスし、美しいシルエットを維持

④ 革製品・ファー付き衣服

革ジャケット・レザーコート:水洗い不可で、乾燥工程にも注意が必要。
ムートン・ファー(毛皮):脂分を適度に残す必要があり、一般的なクリーニング方法では硬化する。

🎯 特別なクリーニング工程

  • 専用のレザークリーニング溶剤を使用し、色落ちや硬化を防ぐ
  • ファーはブラッシングや専用オイルを使い、毛並みを整える
  • 乾燥時には直射日光を避け、自然乾燥または低温乾燥で仕上げる

2. 繊細な衣服をクリーニングする際の工程と技術

① 事前チェック(衣類の状態を細かく確認)

クリーニング前に以下の点を確認し、最適な洗浄方法を決定します。

生地の種類・タグの表示をチェック(ドライクリーニングの指示など)。
シミ・汚れの箇所を確認し、部分洗浄が必要か判断
ボタン・装飾品の破損リスクがないかをチェック


② 洗浄(衣類ごとの最適な方法を選択)

衣類の素材や加工に応じて、以下の洗浄方法を使い分ける

ドライクリーニング(油汚れに強い・型崩れしにくい)

  • シルク、ウール、カシミヤ、スーツなどに適用。
  • 水を使わず、専用の溶剤で洗浄する。

ウェットクリーニング(水洗い可能なデリケート素材用)

  • ウールのニット、リネン、スポーツウェアなどに適用。
  • 通常の水洗いよりも低刺激な専用洗剤を使用。

特殊処理(レザー・毛皮・着物など)

  • 革製品は専用のオイルを使って洗浄し、保湿加工を施す。
  • 着物は「しみ抜き+丸洗い」で色落ちを防ぐ。

③ 仕上げ(アイロン・プレス・防臭加工)

洗浄後の仕上げ工程も、衣類の品質を維持するために重要です。

立体プレスでスーツの形状をキープ
ドレスや着物は手作業でシワを取り、風合いを整える
抗菌・防虫・防臭加工を施し、長期間保管しやすくする


3. クリーニング業者を選ぶ際のポイント

高級素材や特殊加工の衣類を専門に扱っているかを確認
ドライクリーニングだけでなく、ウェットクリーニングなどの選択肢があるか
衣類に合わせた丁寧な仕上げや、アイロン技術の質が高いか


4. まとめ:繊細な衣服はプロの技術で長持ちさせる!

シルク・カシミヤ・リネンなどの高級素材は、専用のクリーニング方法が必要
刺繍やビーズ付きの衣類は、ネット洗い・手作業の仕上げが重要
スーツやドレスは型崩れを防ぐため、適切なプレス工程を経る
革製品やファーは、保湿と専用ケアを施し、美しい状態を維持

繊細な衣服を長く愛用するためには、クリーニング業者の技術と経験が欠かせません。大切な衣類こそ、信頼できるプロに任せましょう!

 

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第5回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~クリーニング周期~

ということで、衣類の種類ごとに最適なクリーニング周期を解説し、清潔に保ちながら衣類の寿命を延ばす方法 について詳しく説明します♪

 

衣類や布製品を清潔に保つためには、適切な頻度でクリーニングを行うことが重要 です。しかし、「毎回クリーニングに出すべきか?」「どの程度の頻度が適切なのか?」と迷うこともあるでしょう。クリーニングの頻度が少なすぎると汚れが蓄積し、逆に多すぎると生地が傷んでしまいます。

「スーツやコートはどのくらいの頻度でクリーニングすればいいのか?」
「洗濯機では落とせない汚れを防ぐには?」
「クリーニングに出すべきアイテムと自宅で洗えるものの違いは?」


1. クリーニングの頻度が重要な理由

衣類や布製品を清潔に保つことは、単に見た目の問題だけでなく、健康や衛生面にも影響を及ぼします。以下の理由から、適切なクリーニング周期を守ることが推奨されます。

汚れや汗を放置すると、生地の劣化を早める
臭いや菌の繁殖を防ぎ、衛生的に保つ
クリーニングによってシミや黄ばみを未然に防ぐ
花粉・カビ・ダニなどのアレルゲン対策になる

特に、スーツやコートなどの高価な衣類は、適切な頻度でクリーニングすることで長く着られるようになります


2. 衣類や布製品ごとの最適なクリーニング周期

① スーツ・ジャケット|1~2ヶ月に1回が目安

頻度の目安

  • オールシーズン着る場合:1~2ヶ月に1回
  • 春夏・秋冬用を使い分ける場合:シーズン終わりに1回

理由
スーツは毎日着るものではないため、頻繁なクリーニングは不要ですが、汗や皮脂が蓄積すると、生地が傷みやすくなる ため定期的なクリーニングが必要です。特に夏場は汗をかきやすいため、着用回数が多い場合は1ヶ月に1回のクリーニングが推奨されます

長持ちさせるポイント

  • 1日着たら必ずハンガーにかけ、湿気を飛ばす
  • ブラッシングでホコリを落とし、シワを防ぐ
  • シーズン終わりには防虫・防カビ対策をして収納

② コート・ダウンジャケット|シーズンごとに1回が目安

頻度の目安

  • 冬の終わりに1回
  • 汚れが目立つ場合はシーズン中にも追加でクリーニング

理由
コートやダウンは頻繁に洗う必要はありませんが、シーズン終わりにはクリーニングしないと、皮脂汚れやホコリが原因で黄ばみやカビの発生につながる 可能性があります。特にダウンジャケットは、中の羽毛が湿気を含みやすいため、クリーニング後にしっかり乾燥させることが重要 です。

長持ちさせるポイント

  • 防水・撥水スプレーを使用し、汚れの付着を防ぐ
  • クローゼットに収納する際は、通気性の良いカバーを使用

③ ワイシャツ・ブラウス|1回着たらクリーニングor洗濯

頻度の目安

  • 着用ごとに洗濯 or クリーニング
  • 黄ばみが気になる場合は、酸素系漂白剤で予洗い

理由
ワイシャツやブラウスは、直接肌に触れるため、汗や皮脂が付着しやすい です。洗濯機で洗えるものも多いですが、高級なワイシャツやシルク・リネン素材のブラウスは、定期的にクリーニングに出すことで劣化を防げます

長持ちさせるポイント

  • 襟や袖口の汚れは、こすり洗いで予防
  • 形崩れを防ぐために、洗濯後はすぐに干す or アイロンをかける

④ 着物・フォーマルウェア|着用後すぐにクリーニング

頻度の目安

  • 着るたびにクリーニング
  • 長期間保管する前には必ず洗う

理由
着物やフォーマルウェア(ドレス・タキシード)は、デリケートな素材で作られているため、汚れを放置すると生地が劣化しやすくなる ため、着用後はできるだけ早くクリーニングに出すのが理想です。

長持ちさせるポイント

  • 防湿剤・防虫剤を活用し、湿気や虫害を防ぐ
  • ハンガーにかける際は、型崩れしないように注意

⑤ カーペット・カーテン|年1〜2回が理想

頻度の目安

  • カーペット:半年〜1年に1回
  • カーテン:年1〜2回(花粉の多い季節後が最適)

理由
カーペットやカーテンは、ホコリ・花粉・ダニが蓄積しやすく、アレルギーの原因となるため、定期的なクリーニングが不可欠 です。

長持ちさせるポイント

  • 定期的に掃除機をかけ、ホコリを除去
  • 洗濯可能なものは家庭で洗い、縮みを防ぐために自然乾燥

3. クリーニング頻度を調整するためのポイント

汚れが目立つ前にクリーニングすることで、頑固なシミを防げる
自宅でのブラッシングや除湿を活用し、クリーニング回数を減らす
防虫・防カビ対策を行い、衣類を長持ちさせる


4. まとめ:適切なクリーニング周期で清潔と長持ちを両立!

スーツ・ジャケットは1〜2ヶ月に1回、コート・ダウンはシーズンごとにクリーニング
ワイシャツ・ブラウスは毎回洗濯、フォーマルウェアは着用後すぐにクリーニング
カーペット・カーテンは年1〜2回クリーニングし、ダニ・花粉対策を徹底

適切なクリーニング頻度を守ることで、衣類や布製品を清潔に保ち、長持ちさせることができます。自宅でのケアとクリーニング業者の活用をバランスよく取り入れましょう!

 

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