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皆さんこんにちは!
株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。
~変遷~
目次
戦後の衣生活は“長く着る・直して着る”が前提。
町場の個人店が 手仕上げ・人力プレス を中心に、綿・毛・絹など素材に合わせた職人の勘で対応していました。
蒸気ボイラーや回転式洗濯機が普及し始め、クリーニング=衣類を長持ちさせる公共サービスとして地域に根づきます。
合成繊維・既製服の普及で衣類点数が増加。
ドライ機の本格導入、前処理(シミ抜き)と プレス機 による均一品質
チェーン化・工場集中で大量処理と翌日仕上げが一般化
スーツ・コート・学生服など“外出着”需要の拡大
この頃に「即日/翌日仕上げ」「均一価格」などのサービス文化が形成されます。
価格競争が進む一方で、品質・安全の標準化が課題に。
素材の多様化(起毛・縮絨しやすいウール、ビーズ・装飾)に高度対応
しみ抜き専業や高級衣料特化店の登場
制服・白衣・ホテルリネンなど BtoB(リネンサプライ) の拡大
家庭用洗濯機の進化で“日常衣類は家庭洗い、難物はプロへ”という 住み分けが定着します。
生活者の安全志向・環境意識の高まりを受け、溶剤管理と代替技術が進展。
炭化水素系・シリコーン系など環境配慮型ドライ溶剤の採用
プロフェッショナル・ウェットクリーニング(水と専用洗剤+制御で型崩れを抑える)でデリケート素材にも対応
ボイラー省エネ、熱回収、包装資材の削減など サステナブル運用 へ舵切り
同時に、撥水・防臭・UV 等の機能加工メニューも一般化します。
スマホ普及で“店に持って行く”から“集配を呼ぶ”時代へ。
アプリ集配・サブスク(月額で枚数定額)
店頭の 24時間ロッカー、無人受け渡し
工場側は バーコード/RFID で個体管理、ミス防止とトレーサビリティ
品質可視化(前後写真、仕上がり通知、再仕上げ保証)で 体験価値 を強化
外出・出社が減り、スーツ需要は一時的に縮小。
一方で、寝具・カーテン・ユニフォーム・医療系 の衛生クリーニング、除菌・抗ウイルス加工 などが伸長。
ホテル・観光の戻りとともに リネン需要が反発、宅配・集配は生活インフラとして定着しました。
検品→シミ抜き→洗浄→乾燥→仕上げ→包装→出荷 の工程をデータで一気通貫
腰・肩負担を減らす 人間工学ツール、蒸気・熱のばく露低減、安全教育の標準化
外国人材・シニア活用、多能工化で現場の柔軟性を高める取り組みが加速
ウェット+ドライのハイブリッド運用:素材と仕上がり感で最適化
低温乾燥・湿度制御:縮み・光沢劣化を抑えて風合いキープ
スポット前処理の科学:酸化・還元・酵素の“使い分け”でシミ再発を防止
仕上げ自動化:シャツフィニッシャー、立体成形機で品質の均一化
〜1960s:個人店中心/手仕上げ・蒸気機器の普及
1960–80s:チェーン化・工場集中/ドライ機・プレス機で大量高速処理
1990s:品質標準化/高級対応・BtoB拡大/家庭洗いと住み分け
2000s:環境配慮溶剤・ウェット台頭/省エネ・包装削減
2010s:アプリ集配・RFID・24hロッカー/体験の可視化
2020s:衛生価値の再定義/需要シフトと復調、宅配定着
オンデマンド×サブスク:即日集配・翌朝お届けの標準化
サステナブル完全対応:再生エネルギー、ボイラー電化、再利用包装
衣類ケア×リセール連携:メンテ済み証明で中古市場と接続
マイクロプラスチック対策:フィルター・洗浄設計で排出抑制
体験DX:仕上がりの“見える化”、保証・再仕上げのUX設計
クリーニング業は、
手仕事の時代 → 機械化・チェーン化 → 品質標準化とBtoB → 環境配慮とウェット台頭 → デジタル×集配 → 衛生価値の再定義
という階段を上りながら、いま サステナブル&デジタル を両輪に再発明が進んでいます。
衣類をきれいにするだけでなく、長く使う文化を支える“循環のハブ”。
その役割はこれからも、暮らしの質と地球環境の両方を高めていくはずです🧺🌿