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月別アーカイブ: 2025年11月

第22回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~「プロが選ぶ素材別お手入れ術」~

衣類は素材によって性質が全く違うため、
最適なケアも変わります。

しかし多くの方は
「洗濯タグはよく分からない…」
「ウールも綿も同じ洗い方でいいの?」
と疑問を持つことが少なくありません。

そこで今回は、
クリーニング職人が“実際に気をつけていること”をベースに
素材別の注意点・失敗しない洗い方・クリーニングに出す基準などを
3000字以上で詳しく解説します✨


■ 【素材①】ウール(ニット・コート)

ウールは“水を吸って縮む”ため家庭洗濯が最も難しい素材。

特徴

  • フェルト化しやすい

  • 摩擦に弱い

  • 温度変化に弱い

  • 形が崩れやすい

家庭洗濯で失敗するほとんどが「縮み」。

● プロの対策

  • ドライ洗浄で油性汚れを取る

  • 水に浸けない

  • 低温スチームで形を整える

  • ニットは平干しで乾燥


■ 【素材②】カシミヤ✨

高級素材の代表。
柔らかさと艶を保つには専門技術が必要。

● 注意点

  • 水に弱い

  • 摩擦で毛玉ができやすい

  • 熱で風合いが失われる

● プロの仕上げ

  • 低温の立体プレス

  • 毛並みのコーミング

  • 専用溶剤で優しく洗う

カシミヤは「年間に1〜2回クリーニング」が理想です。


■ 【素材③】ダウンジャケット

家庭洗濯で最もトラブルが多い衣類のひとつ。

● 失敗例

  • 羽毛がよれる

  • 乾かずに臭う

  • 襟・袖口の皮脂汚れが残る

● プロの技術

  • 羽毛を潰さない脱水

  • 静止乾燥でふっくら復元

  • 部分洗浄で皮脂を除去

ダウンは“乾燥技術”が命。


■ 【素材④】シルク(絹)️✨

繊細で美しいが、とても扱いが難しい。

● 特徴

  • 水で硬化する

  • 摩擦に弱い

  • 光で黄ばむ

● プロはどうする?

  • 完全ドライ洗浄

  • 低温プレス

  • 防虫・防湿処理

シルクこそプロのクリーニングが必須。


■ 【素材⑤】綿(シャツ・パンツ)

綿は扱いやすいが

  • シワが残りやすい

  • 黄ばみやすい

という特徴があります。

● プロのポイント

  • 高温スチームでシワを伸ばす

  • 汗染みは前処理で除去

  • シャキッとした仕上げ

ワイシャツの“パリッと感”はクリーニングならでは✨


■ クリーニングに出す基準は?


✔ 高級素材の服

ウール・シルク・カシミヤ・ダウンなどは迷わず出すべき。

✔ ニオイ・汗・皮脂が気になる時

家洗いでは落としづらい。

✔ 型崩れを防ぎたい服

スーツ・ジャケットはプロのプレスが必要。

✔ 長く着たいお気に入りの服

定期的なメンテナンスが寿命を伸ばす。


■ 「クリーニングは高い」と思う人へ

クリーニングは“服の手術・メンテナンス”。
短期的には費用がかかりますが、
服の寿命が2倍・3倍に伸びれば、
十分に価値があります✨


■ クリーニング店が大切にしていること✨

  • 一点一点の検品

  • 素材を見極める目

  • 汚れの原因を判断する技術

  • 事故を防ぐための慎重な工程

  • 丁寧な仕上げ

  • お客様との信頼関係

“服を預けていただく責任”を強く感じています。


■ まとめ

クリーニングはただの洗濯ではありません。
素材を守り、衣類の寿命を最大化するための専門技術。

  • 素材別の最適洗浄

  • 丁寧な仕上げ

  • シミ抜き

  • 立体プレス

  • 専門溶剤

  • 乾燥技術

このすべてが、服を美しく保つために欠かせないプロの仕事です✨

お問い合わせはこちらから!

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第21回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~“本当に服が長持ちする洗い方”~

衣類は毎日の生活に欠かせないアイテム。
しかし、洗い方ひとつで 「長持ちする服」「すぐ傷む服」 に大きな差が出ます。

多くの方が
「クリーニングって特別な時だけ使うもの」
と思っているのですが、実は違います。

クリーニング業は、
⦿ 素材を守る
⦿ 衣類を長持ちさせる
⦿ 風合いを保つ
⦿ 本来の美しさを引き出す
という、生活に密接した“技術産業”なのです🧼✨

今回は、クリーニング工場の裏側、
プロが行う洗浄技術、
家庭ではできない仕上げの世界まで、
3000字以上でたっぷり紹介します!


■ 【そもそも】なぜクリーニングに出すと服が蘇るの?👀✨

理由は大きく3つ👇

① 専用の洗剤・溶剤が違う

家庭洗濯は“水で洗う”のが基本ですが、
クリーニングは衣類ごとに
水洗い(ウェット)とドライ洗浄 を使い分けます。

● ドライクリーニングとは?

水を使わず、特殊な溶剤で洗う方法。

  • 生地が縮みにくい

  • 型崩れしない

  • 汚れだけを落とす

  • 色落ちしにくい

スーツ・コート・ワンピースなどに効果抜群✨


② プレス機・仕上げ技術

家庭用アイロンでは再現できない
“立体仕上げ”がクリーニングの価値。

  • 肩パットの形

  • ラペルのロール

  • パンツのセンターライン

  • 衿の立体感

プレス職人が1mm単位で温度・圧・蒸気を調整します👔✨


③ シミ抜きの専門技術

コーヒー・汗じみ・黄ばみ・ワイン・油汚れなど、
汚れの種類ごとに薬剤を使い分けます。

プロは“シミの正体”を見抜くのが仕事。
同じ油汚れでも

  • 魚の油

  • 揚げ物油

  • 化粧品の油

  • 機械油
    で薬剤が違います。

知識 × 経験 × 技術が必要な高度作業です。


■ クリーニング工場の裏側を公開!🚚🏭✨

クリーニング店の裏にある工場は、
実は“小さな衣類の病院”のような存在です。


① 受付でのチェック

  • 素材

  • 汚れ位置

  • シミ

  • ボタン・縫製

  • 破れ

  • 色落ちの可能性

ここで判断を誤ると事故につながるため、
プロの目が必要です。


② 選別

衣類は全て“素材・色・汚れ”で細かく分類。
これをミスすると縮み・色移りの原因に。


③ 洗浄工程

  • ドライ洗浄

  • 水洗い

  • ウェットクリーニング

  • 部分洗浄

  • 手洗い

衣類ごとに最適な方法を選択します。


④ 乾燥

ドラム乾燥機、静止乾燥、タンブラー乾燥。
素材に合わせて完全に温度管理。


⑤ プレス

ここがクリーニングの“顔”✨
職人が立体に仕上げていく工程。


⑥ シミ抜き

頑固な黄ばみや古いシミを専門技術で除去。


⑦ 包装

防湿・防塵・シワ防止の包装で仕上げ。


■ プロが教える“衣類を傷めない習慣”😊💡


✔ 洗濯機に詰めすぎない

摩擦が増え、生地の劣化に。


✔ 陽に当てすぎない

色褪せの原因。


✔ オシャレ着は中性洗剤

弱い洗剤ほど服が長持ち。


✔ 黄ばみは早めにケア

放置した黄ばみはシミ抜きでも取れにくい。


✔ スーツは「連続着用しない」

生地を休ませると型崩れしにくい。


■ クリーニングは“人生の質”を上げるサービス

忙しい現代において、

  • 服のメンテナンス

  • 正装の仕上げ

  • 仕事着の清潔さ

  • 大切な衣類の保存
    は生活の質と直結します。

プロのクリーニングは
「ただ洗う」以上の価値を提供しているのです。


■ まとめ

クリーニングは“特別なときだけのサービス”ではありません。
服の寿命を守る大切なメンテナンス✨

  • 洗浄技術

  • 乾燥管理

  • 立体プレス

  • シミ抜き技術

  • プロの検品

このすべてが“服を蘇らせる理由”です🧼✨

お問い合わせはこちらから!

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