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日別アーカイブ: 2025年11月17日

第22回クリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社新潟リネン、更新担当の中西です。

~「プロが選ぶ素材別お手入れ術」~

衣類は素材によって性質が全く違うため、
最適なケアも変わります。

しかし多くの方は
「洗濯タグはよく分からない…」
「ウールも綿も同じ洗い方でいいの?」
と疑問を持つことが少なくありません。

そこで今回は、
クリーニング職人が“実際に気をつけていること”をベースに
素材別の注意点・失敗しない洗い方・クリーニングに出す基準などを
3000字以上で詳しく解説します✨


■ 【素材①】ウール(ニット・コート)

ウールは“水を吸って縮む”ため家庭洗濯が最も難しい素材。

特徴

  • フェルト化しやすい

  • 摩擦に弱い

  • 温度変化に弱い

  • 形が崩れやすい

家庭洗濯で失敗するほとんどが「縮み」。

● プロの対策

  • ドライ洗浄で油性汚れを取る

  • 水に浸けない

  • 低温スチームで形を整える

  • ニットは平干しで乾燥


■ 【素材②】カシミヤ✨

高級素材の代表。
柔らかさと艶を保つには専門技術が必要。

● 注意点

  • 水に弱い

  • 摩擦で毛玉ができやすい

  • 熱で風合いが失われる

● プロの仕上げ

  • 低温の立体プレス

  • 毛並みのコーミング

  • 専用溶剤で優しく洗う

カシミヤは「年間に1〜2回クリーニング」が理想です。


■ 【素材③】ダウンジャケット

家庭洗濯で最もトラブルが多い衣類のひとつ。

● 失敗例

  • 羽毛がよれる

  • 乾かずに臭う

  • 襟・袖口の皮脂汚れが残る

● プロの技術

  • 羽毛を潰さない脱水

  • 静止乾燥でふっくら復元

  • 部分洗浄で皮脂を除去

ダウンは“乾燥技術”が命。


■ 【素材④】シルク(絹)️✨

繊細で美しいが、とても扱いが難しい。

● 特徴

  • 水で硬化する

  • 摩擦に弱い

  • 光で黄ばむ

● プロはどうする?

  • 完全ドライ洗浄

  • 低温プレス

  • 防虫・防湿処理

シルクこそプロのクリーニングが必須。


■ 【素材⑤】綿(シャツ・パンツ)

綿は扱いやすいが

  • シワが残りやすい

  • 黄ばみやすい

という特徴があります。

● プロのポイント

  • 高温スチームでシワを伸ばす

  • 汗染みは前処理で除去

  • シャキッとした仕上げ

ワイシャツの“パリッと感”はクリーニングならでは✨


■ クリーニングに出す基準は?


✔ 高級素材の服

ウール・シルク・カシミヤ・ダウンなどは迷わず出すべき。

✔ ニオイ・汗・皮脂が気になる時

家洗いでは落としづらい。

✔ 型崩れを防ぎたい服

スーツ・ジャケットはプロのプレスが必要。

✔ 長く着たいお気に入りの服

定期的なメンテナンスが寿命を伸ばす。


■ 「クリーニングは高い」と思う人へ

クリーニングは“服の手術・メンテナンス”。
短期的には費用がかかりますが、
服の寿命が2倍・3倍に伸びれば、
十分に価値があります✨


■ クリーニング店が大切にしていること✨

  • 一点一点の検品

  • 素材を見極める目

  • 汚れの原因を判断する技術

  • 事故を防ぐための慎重な工程

  • 丁寧な仕上げ

  • お客様との信頼関係

“服を預けていただく責任”を強く感じています。


■ まとめ

クリーニングはただの洗濯ではありません。
素材を守り、衣類の寿命を最大化するための専門技術。

  • 素材別の最適洗浄

  • 丁寧な仕上げ

  • シミ抜き

  • 立体プレス

  • 専門溶剤

  • 乾燥技術

このすべてが、服を美しく保つために欠かせないプロの仕事です✨

お問い合わせはこちらから!

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